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区では、平成30年度に区立施設等でネーミングライツを導入し、安定的かつ継続的に行政サービスを提供するための財源確保に取り組んでいます。https://www.city.suginami.tokyo.jp/s001/news/23485.html
杉並区は2025年11月13日付で、区立施設などに“命名案”を付けるネーミングライツ(命名権)の新たなパートナーを募集すると発表しました。これは、区が持続可能に行政サービスを提供するための財源確保を目的とした制度であり、地域と企業の双方にとって大きな意味を持つ取り組みです。今回は、このニュースから読み解ける背景や意義、命名による効果などをお伝えしたいと思います。
ネーミングライツ募集の背景と目的
杉並区は、2018(平成30)年度から区立施設に対してネーミングライツを導入しています。
その目的は、単なる広告収入というよりも 安定的かつ継続的な財源の確保。公共施設を維持・運営するにはコストがかかりますが、税収だけでは補いきれない部分を、企業との協働で支える仕組みとして設けられています。
今回の募集は「提案募集型」。つまり、企業が自ら「この公園の広場」「この区立施設」に付けたい名前を提案できるスタイルです。
対象は過去に命名権パートナーが付いていない施設(公園、広場など)で、多くの人が集まる場所を想定。区としては、地域に根ざした 新しいパートナーシップ を構築したい意図が見えます。
命名権を導入した先行事例から見える意義
杉並区には既にネーミングライツを導入した施設があり、その成果が参考になります。たとえば、令和4年度には 上井草スポーツセンター が命名を受け、「TAC杉並区上井草スポーツセンター」としてスタート。
このような導入により、財政面が強化されるだけでなく、施設のブランド力や地域とのつながりがより明確になります。
また、命名を通じて 企業が地域を応援する姿勢 を示すことができるのも重要なポイント。単なる広告宣伝ではなく、「地域の健康づくり」「コミュニティづくり」に貢献したい、という思いが伝わる仕組みです。
ネーミングライツには広告以上の価値
ネーミングライツには、次のような多面的な効果があります。
- 広告・宣伝効果
施設名に企業名が入ることで、地域への認知が高まります。施設を訪れた人々や地域住民に、企業名を親しみを持って覚えてもらうきっかけになります。 - 地域貢献・イメージアップ
公共施設を支援することで、企業は「まちを応援している」というメッセージを発信できます。CSR(企業の社会的責任)的な意味合いだけでなく、地元に根ざす企業としての好印象を築く場になります。 - 地域との結びつきの強化
命名権を通じて、企業と区が協働する関係が生まれます。定期イベントへの協賛、施設利用者とのコミュニケーション、地域ワークショップなど、単なる名前を付ける以上の関わりが可能です。 - 財源確保
区側にとっては、運営費や改修費などの財源を確保する手段になります。税金に頼るだけでなく、民間の力を取り込んで持続可能な施設運営を実現できます。
ネーミングライツによる地域の活性化
命名権はただの広告ではありません。地域と企業が つながりを深める手段 でもあります。杉並区がこの募集を通じて目指すのは、単に命名料を得ることではなく、地域の公共施設を「地域の顔」「地域の象徴」に育てていくことです。
例えば、区立公園の広場に企業名をつけることによって、地元住民に親しみを持ってもらえる場所になります。公園を使った地域イベントで企業が主催・協力すれば、その名前は単なるロゴではなく 地域との協働の証 になります。
また、企業が施設の名称を通じて地域貢献を行えば、地域住民からの信頼や愛着が生まれ、結果として企業価値の向上にもつながります。
応募を検討する企業へのメッセージ
もし企業として地域との関わりを深めたい、あるいは公共施設を通じて企業の存在を地域に根付かせたいとお考えなら、杉並区のネーミングライツ制度は非常に魅力的な選択肢です。
- 応募開始は 令和7年12月1日 から。公募は通年で、事前相談も可能。
- 区立公園の広場など、多くの人が集まる公共スペースへの命名案を自由に提案できます。
- 提案型なので、企業が考える地域との関わり方やブランド戦略を柔軟に反映させることが可能です。
地域と応援し合う、新しい関係をつくる
ネーミングライツを通じて、企業が公共施設の名前を支え、地域を応援する――。これは広告にとどまらず、 地域に根ざした共創のカタチ です。杉並区が今回示した募集は、まさにその可能性を広げるチャンスです。
第三者の視点から言えば、ネーミングライツは単なる命名の権利売買ではなく、地域と企業がお互いを大切にする未来を築く手段だと言えます。ぜひ、命名ライツ購入を検討してみてはいかがでしょうか。地域への応援と企業のブランド価値が両立する、そんな新しい関わり方を生み出すきっかけになるかもしれません。

