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鶴岡市立加茂水族館(かもすい)のネーミングライツについて、契約の相手方と契約内容の合意が得られましたのでお知らせします。
なお、鶴岡市立加茂水族館(かもすい)の新たな施設通称は、下記協定締結式を経たのち、令和8年4月1日より開始となります。 鶴岡市立加茂水族館ネーミングライツ・パートナーの決定について【ツナグ∞かもすい応援プロジェクト】 鶴岡市
最近、鶴岡市立加茂水族館が「ネーミングライツ・パートナー」を募集するニュースが公開されました。
この動きは、単なる広告手段という枠を超えて、地域とのつながりや施設の価値向上、そして社会的な応援の仕組みとして、大きな注目を集めています。今回はこの事例をもとに、「ネーミングライツ」がもたらす意味や価値について、第三者の視点で整理してみようと思います。
なぜ「ネーミングライツ」を募集するのか――背景と目的
今回、加茂水族館がネーミングライツを募集する背景には、二つの大きなタイミングがあります。ひとつは「令和8年4月のリニューアルオープン」、もうひとつは「前身施設(山形県水族館)創立から100年を迎える節目の年」です。
リニューアルの機会は、水族館の魅力をさらに高め、来館者の体験を刷新する絶好のチャンス。しかし、そのような一大プロジェクトには、施設側だけではなく、広く社会や地域の理解と協力が必要になります。ネーミングライツを導入することで、地元企業や団体に「自分たちもこの水族館の未来を担うパートナーだ」という意識を持ってもらう――つまり、施設と地域との新たな“つながりづくり”を図っているのです。
また、ネーミングライツという形で外部の事業者と連携することで、運営資金や施設の維持・改善に必要なリソースを確保できることも、現実的な目的のひとつと考えられます。
ネーミングライツの持つ“広告”以外の価値
● 利用価値と施設の見直し
ネーミングライツは、ただ名前をつけるだけではありません。優れたパートナーとの共同によって、水族館の展示やサービス、イベントといった“中身”の質も向上させやすくなります。リニューアルや展示拡充を計画している施設にとって、これは大きな後押しになります。加茂水族館も、来館者がより満足する新しい魅力づくりを目指しているようです。
● 地域との“つながり”づくり
命名の際に地域にゆかりのある言葉や名称を取り入れることで、その施設が地元の“顔”となり、地域の誇りや帰属意識を育てることができます。施設を単なる観光地や娯楽施設と捉えるのではなく、地域コミュニティの一部として位置づけることができるのです。
● “応援”のメッセージとしての意味
ネーミングライツを取得するということは、「この施設を応援します」「この地域を応援します」という意思表示でもあります。単なる投資ではなく、地域社会や公共性の高い施設への共感と支援の表明――このような社会的な責任や共有感を生み出すところに、ネーミングライツの大きな魅力があります。
加茂水族館の事例から学ぶ「ネーミングライツ」の魅力
今回の加茂水族館の募集では、「パートナー指定愛称として『かもすい』を入れること」「水族館のイメージを損なわないこと」が条件とされています。
この条件設定からは、単なる冠スポンサー的な命名ではなく、「共につくる水族館」という姿勢が見えてきます。たとえば、地元企業が少し名前を変えて「〇〇かもすい」などとしてさりげなく応援する――そのような命名は、地域に根ざした施設という印象を与えやすく、利用者や地元住民の親しみも得やすいのではないでしょうか。
また、節目のリニューアルと100周年というタイミングをきっかけに募集をかけている点も重要です。こうした“節目の年”に「名を刻むチャンス」を提供することで、パートナー企業には長期的な価値や物語性が生まれます。これは単なる宣伝以上の意味を持つ、いわば「歴史の一部を共有する」機会なのだと思います。
ネーミングライツ購入を検討してみては――第三者としての提案
もしあなたが地域の企業・団体、あるいは地元にゆかりがある個人事業主などであれば、ネーミングライツの取得を検討することは、一つの「地域貢献」として価値ある選択になると思います。施設の名称に名を残すことで、地域や施設のファンに直接訴えかけられるだけでなく、「応援しています」「未来をともにつくりたい」というメッセージを形にできるからです。
また、ネーミングライツを通じて地域の人たちや他の企業とつながることーーそれは将来的なビジネスやコミュニティの輪を広げるきっかけにもなり得ます。単なる広告と割り切らず、「地域との共生」「地域の未来への投資」として捉えれば、その価値は大きく変わるでしょう。
終わりに
ネーミングライツは、広告枠としての価値だけでなく、施設の魅力向上、地域とのつながり、そして社会への応援という多面的な価値を持つ仕組みです。今回の鶴岡市立加茂水族館の募集は、その良い例と言えるでしょう。
もしあなたが、地域や施設を応援したい、あるいは地域とともに成長したいと考えているのであれば、このようなネーミングライツへの参加は、とても有意義な選択肢になると思います。ぜひ一度、「私ならどんな名前をつけたいか」「どんな想いを込めたいか」を考えてみてはいかがでしょうか。

