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ネーミングライツに関する提案の募集を開始しました
ネーミングライツに関する提案の募集を開始しました - 鴻巣市公式ホームページ(資産管理課)
2025年11月、鴻巣市が「公共施設へのネーミングライツ(命名権)に関する提案の募集」を開始しました。
この取り組みは、単なる広告枠の販売ではなく、「地域の施設を支える」「企業と地域のつながりをつくる」ことを目的とする新しい方法です。今回は、この動きを通じて見えてくる「ネーミングライツの背景」「その意義」「もたらす効果」について、まとめてみました。
なぜ今、ネーミングライツなのか
まず、ネーミングライツとは――市が所有する体育館や公園、交流館など公共施設に、企業名や商品名などを冠した「愛称」を付ける権利のことです。
鴻巣市の例では、総合体育館、公園、運動場、コミュニティセンター、市民農園など、実に多岐にわたる施設が対象として挙げられています。
それぞれ施設の規模や性格に応じて、年額20万円〜100万円の価格帯で募集されており、契約期間は原則3〜10年。
こうした制度は、最近では他の自治体でも導入・拡大されており、たとえば隣の自治体でも「施設提案型」「施設特定募集型」という形でネーミングライツを募っている例があります。
背景には、施設の維持管理費の軽減、自主財源の確保、そして地域と企業の新しい関係構築――といった、従来になかった可能性があります。
ネーミングライツが持つ“地域 × 企業 × 施設”の価値
・施設の維持管理と公共サービスの安定
ネーミングライツ料は、施設の維持管理にあてられます。これにより、自治体の負担を減らし、施設の老朽化対策や環境整備などに活用できます。結果として、市民にとってより快適で安全な公共施設が維持される可能性が高まります。
・企業にとってのPR/ブランド認知の機会
施設の愛称に企業名がつくことで、その企業の名前が地域社会に広く浸透します。大会やイベント、施設利用などを通じて自然に露出するため、広告以上の「地域とのつながり」を構築できます。企業の社会貢献や地域参加といったイメージ向上にもつながるでしょう。
・地域や市民との「つながり」「参加」の促進
ネーミングライツは「お金を出して名前を付ける」だけでなく、地域に根ざした支援・応援のシンボルにもなり得ます。特に地元企業や地元出身の団体がパートナーになることで、「この施設は私たちのものだ」「地域全体で守り育てていく」という一体感が生まれやすくなります。
また、施設の愛称募集や命名にあたって、住民や利用者の声を反映することで、施設への愛着を高めるきっかけにもなるでしょう。
鴻巣市の今回の募集 ― チャンスの内容
鴻巣市が今回募集する施設は、総合体育館から公園、コミュニティセンター、市民農園まで多彩です。
たとえば、総合体育館であれば年額100万円、公園や小さな公園施設なら20万円からの提案が可能です。
また、契約期間が3〜10年と幅があるため、企業や団体のニーズや期間に応じた柔軟な利用が可能。長期の地域貢献や継続的な関係構築を見据えることもできます。
提示された期間(2025年11月28日〜2026年1月23日)内に申し込みをすれば、パートナーとして名乗りを上げるチャンスがあります。
これにより、単なる広告ではなく「地域との共生」「施設への貢献」を重視する企業や団体にとっては、非常に魅力的な選択肢になり得るでしょう。
ネーミングライツには“地域づくり”としての大きな可能性
ネーミングライツを通じて、企業と地域、施設の間に新しいつながりが生まれます。
例えば、地方の中小企業がこのような制度を利用すれば、地元での認知向上だけでなく、「地域貢献企業」としての信頼やイメージも高まり、CSR(社会的責任)を果たす手段になります。
また、施設利用者や地元住民にとっては、「自分たちの街を支えてくれている企業」が見える形になることで、施設への理解や利用が促進され、地域コミュニティそのものが活性化する可能性があります。
さらに、市としても、新しい財源を得ることで他の公共サービスに余裕を生み、住民サービス全体の向上につながるかもしれません。
ネーミングライツを「検討する価値」は十分にある
今回の募集は、単なる名前の販売ではなく、「地域を支える仕組み」「企業と地域のつながりをつくる機会」として捉えられるべきものです。もしあなたが企業の立場であれば、「地域とのつながりを深めたい」「地元での認知度を上げたい」「施設や地域のために貢献したい」と考えているなら、ネーミングライツは強力な手段になり得ます。また、住民・利用者の立場から見ても、「どの企業が施設を支えているか」が見えることで、地域の顔ぶれや応援の輪がより身近になるはずです。今回のような募集が行われたことをきっかけに、ネーミングライツの導入を「検討してみる」価値は十分あると思います。
ネーミングライツは、広告という側面だけでなく、地域の未来をつなぐ可能性があります。
もし少しでも興味を持たれたなら、地域への関わり方として検討してみてはいかがでしょうか。

