「地域に名前をつける意味」〜東京都杉並区で始まるネーミングライツ募集〜

自治体

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区立施設等のネーミングライツパートナーの募集

区立施設等のネーミングライツパートナーの募集

最近、東京都杉並区が 区立施設などへのネーミングライツ(命名権)パートナー募集 を発表しました。これは単なる「名前を売る」という話ではありません。地域の活性化や施設の価値向上につながる可能性を秘めた取り組みです。今回は、その背景や意義、そして検討する価値についてわかりやすく整理してみました。


ネーミングライツってそもそも何?

ネーミングライツとは、公共の施設や事業に名前をつける権利のことです。

たとえばスポーツ施設や公園などに、企業や団体の名前や愛称を付けられる仕組みで、自治体では近年この制度を活用して安定的な財源を確保する例が増えています。

「味の素スタジアム」や「◯◯コンサートホール」のように、もともと固有名がある場に新たな名前を冠することで、スポンサー側にも宣伝効果が期待できる仕組みです。


杉並区が募集を始めた背景

杉並区は平成30年度(2018年)からネーミングライツ制度を導入し、一部の区立施設で実績があります。今回の発表では、まだ名称が付いていない区立公園の広場など、多くの人が集まる場所を対象として命名案を提案できる募集型の形でパートナーを求めています。

ポイントは、区側がただ名前をつけるだけではなく パートナー側から命名案を提案できる点。自社名だけでなく、地域の価値やコンセプトを踏まえた名称を考える機会にもなります。

また、杉並区は「安定的かつ継続的に行政サービスを提供するための財源確保」を目的にしており、税金に依存しすぎない運営を目指した取り組みともいえます。


名前をつけるメリットって?

1. 企業・団体の認知度アップ

施設に名前がつくと、その名前がイベントやニュースで繰り返し使われます。たとえば、地域のイベントでその施設名が紹介されることで、企業や団体の知名度アップにつながります。

また、地域住民や来訪者の間で名前が定着するほど、広告以上の長期的な効果が得られることが特徴です。


2. 地域の価値を高めるきっかけに

単なる名前の貸し出しではなく、地域の魅力を伝えるきっかけにもなります。たとえば「◯◯健康の森」や「△△未来ひろば」といった愛称が、地域のイメージや特徴を表現することも可能です。

これは、地域住民や訪問者にとっても親しみやすく、施設自体の価値を高めることにつながります。


3. 地域のつながりづくりにも一役

ネーミングライツを通じて企業・団体が地域活動に関わるきっかけが生まれます。単なる広告ではなく、地元と一体になった活動の一環となることもあります。

命名ライツを契約した企業がイベントへの協賛や清掃活動、地域交流イベントの実施など 地域に根ざした動きをするケースも増えています

このように、名前をつけることは広告効果だけではなく、「地域への応援」という側面もあるのです。


応募はどんな人・団体でもできる?

杉並区の募集は 「対象施設に名前をつけたい!」というアイデアを持つ企業・団体等であれば相談が可能 です。現在、ネーミングライツパートナーがいない区立施設やプロジェクトについて提案を受け付けています。

また、提案後の流れや条件は区側の募集要項で案内されているので、気になる場合は杉並区役所の企画課へ問い合わせてみるとよいでしょう。


検討してみませんか?

ネーミングライツは「名前を付ける」だけではありません。自治体と協力しながら 地域の価値を高め、地域住民とつながり、自社の認知度を高める絶好の機会 でもあります。

もしあなたが企業や団体の立場なら、この制度を検討してみる価値は十分にあるはずです。名前を通じて、地域への応援や貢献につながる新しいチャレンジとして、ぜひ前向きに考えてみてください。

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